2006年9月30日(土)~10月1日(日) 坂本(記)、玉谷
保科雅則ガイドのクラックリード講習会に参加する。我々を含めて定員制で3名。
30日(土) ハコヤ岩へ
玉ちゃんは風邪気味、私も朝からお腹の調子が悪い。そんな我々の体調とは逆に良い天気。そして、ハコヤ岩の冬のいざない2P目が本日の課題、久々に見るとキレイだ。
まずはトップロープ。まず私が登るものの、核心のフィストが出てくるとこで登れずに撤退。玉ちゃんは初めてなのにノーテンで登ってしまう。K教授も登ってしまい、アローン。しかし、もう一度登ったあと、いよいよリード。
まず玉ちゃんが数テンで登り、教授も2テンで登ってしまう。私も何とか上まで行ったがとても登ったとは言えない状態。とにかく他のルートもそうだが、フィストジャムが出てくるとホントだめだ。
最後にもう一度トップロープで登って終了。皆、手の甲はアザやキズが出来てるし、結構ハードでした。何とかムーブも組み合わせないとダメそうだなぁ。
解散後、下の広場で夕食していると、諏訪山岳会の高橋さん(私たちは諏訪さんと呼んでいるが)に久々に声をかけられる。どこを登ってきたの?と聞かれて、冬のいざないです、と答えながらルート本を見せると、「今も登られているんだぁ、うれしいなぁ」と言われる。???と思っていると、「これボクだよ」。よく見ると、冬のいざないと書かれた下に(田中喜幸、高橋政男、山本茂)と書いてある。私たちが高橋さんに最初にあったのは冬の硫黄尾根を目指したときだったので、そういうイメージでいたから、驚いた。昔、赤岳鉱泉で早朝に登攀準備していたときに、池学さんが山と渓谷を見せながら「これボクだよ」と言われたときと同じような驚きであった。
1日(日) 湯川へ
天候がいまひとつということで、湯川へ移動する。本日の課題はサブタナル5.9と山案山子10a。サブタナルは昨年事故があったらしい。
保科さんがリードでトップロープを張ったあと、残置カムやナッツを確認しながら、まずトップロープで登る。何だか両方ともリード大丈夫なのかなぁ、と不安になる。
順番は私からということで、サブタナル、フィンガーとハンド。中間部では練習だしナッツを使おうと思いつつ、細くて浅くて怖そうなので、となりのオフィズスクラックに5番のキャメをセットしてしまった。上部のルーフにつっこむとヘルメットで頭が動かなくなって、このまま足を滑らせたら首がしまるぞ、と焦った。手前でしっかりとキャメが数本決められるので、ルーフ突入前にメットは脱いだほうがいいかも。ここは3人ともクリア。ちなみにこのルートは吉田和正氏初登です。
続いて山案山子。フィンガークラックだ。出だしでエイリアンのサイズがうまく選べなくて、出直したものの、何とか上まで登れた。指のサイズなのだろう、玉ちゃんと教授は核心部のジャムが決まりにくいようであった。
私たち、二人で登れば、お互いに得手不得手がちょうど逆でいいのだろうが、不得手部分をそれぞれ克服しないとねぇ。二日間のでそれがモロに出ました。
ところで、保科さんにリンクカムを見せてみたところ、好感触でした。やっぱりこのギアは買いではないだろうか。次回はワイヤードトライカムを見てもらおうかな、と思っております。
MEMO:弓なり部分のカムのセット、フィンガークラックの出だしはエイリアン2本(ナッツは使わない)、緑エイリアンサイズはセット場所が選びにくい(緑がダメと思って青にするとスカスカ)。
雨が降ってきて15時前に終了。調子が悪いといいつつ、いつものように韮崎駅前の鳥吉に寄って帰りました。次回は今シーズン最後のリード講習会で、クラックマルチピッチへ。
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