1966/あかね書房
RCCⅡに代表される冬の岩壁登攀の黄金時代。1950年代後半から1960年代前半にかけての「スーパーアルピニズム」な時代に、最も輝いていたクライマーといえば吉尾弘と松本龍雄だろう。本書はいまさら紹介するまでもなく、素晴らしい名著として読み継がれていくに違いない!
他にも、吉尾弘『垂直に挑む男』(昭38/山と渓谷社)・芳野満彦『山靴の音』(昭34/朋文堂)・古川純一『わが岩壁』(昭40/山と渓谷社)・小森康行『垂直の上と下』(昭56/中央公論社)など、同じ時代を戦ったサムライたちによる個性的な著作がたくさん出版されているので、併せて読んでみるとこの時代の熱気が感じられて一層面白い。
PS;写真右は、見返しに書かれた献呈サインと識語。“謹呈 奥山章兄 嵐は樹をつくり、風雪が山男を育てる。 1967.3.25 松本竜雄”と あるけど、なんと、奥山章に宛てたものなのであります。これはもう家宝ですよ。
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