大正14/RCC事務所榎谷徹蔵
藤木九三・榎谷徹蔵・水野祥太郎ら関西のクライマーが集まり、日本でははじめての岩登りを専門とするグループ RCC(ロック・クライミング・クラブ)が大正13年(1924年)に神戸で誕生した。この本は、研究資料として主にその会員向けに頒布されたもので、日本初の岩登りの技術解説書だ。発行部数は300部弱といわれている。
日本最古(81年前!)の技術本ということで、とっても興味深く読める。クライミング用語を和訳するのにかなり苦労したらしい。アップザイレンを「懸垂」、ザイルリング→スリングを「捨て縄」など。藤木九三は、ネーミングのセンスがあったようだ。ちなみに甲子園球場のアルプススタンドも藤木のネーミングらしい。
PS;写真右は裸本、左はカバーです。カバー付きはおそらく貴重かと思いアップしました。
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