1965/朋文堂
『ケルン』は、戦前から断続的に続いていた山の雑誌で、この344号は第3次ケルン(『山と高原 』、改題341号より)と呼ばれるものの最終号。特集「現代のクライマー」・人物特集「吉尾弘のすべて」と題して、奥山章らとの対談、インタビュー、体力テストや、吉尾弘のクライミングムーブの連続写真、アルバムからの写真、グラビアも含めて34ページにもわたって若きクライマー吉尾弘の魅力を存分にあますところなく特集している。1冊まるごと吉尾弘特集といった感じ。全日本合同隊の隊長としてヨーロッパアルプスに遠征に行く直前の企画であり、当時の熱気がビシビシと伝わってくる。
この雑誌は、吉尾弘を知るうえで欠かすことのできない重要な資料だと思う。氏のファンであればぜひとも手元に置いておきたいアイテムである。そういえば、多鶴先輩はこれにサインをもらっていたなぁ。うらやましいー。
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