あまり使わなくなった古い山道具を整理していたら、押入れの奥から懐かしい靴が出てきた。もうとっくに捨てたと思っていたが、いつかまた本チャンルートに行くこともあろうかと、捨てられずに残しておいたのだろう。一応ステルスC4にリソールしておいたような気もする。
僕が20年くらい前に初めて買ったクライミングシューズです。「フィーレ」としては最も後期のモデルで、「フィーレ・クラシック」という名前で売られていました。長時間履いていても足が疲れないし、靴底が厚いからアブミに乗っても痛くないので、当時は、アルパイン専用シューズの定番としてとても人気がありました。
そもそも「フィーレ」(英語読みではファイヤー)が世に登場したのは、1983年。日本では1984年、「フィーレイ」の名で発売された。粘着性の強いゴムをソールに採用した最初のクライミングシューズとして画期的・革命的なものだったらしい。かのジョン・パーカーが、それまでの「EBシューズがヘキセントリックだとすると、フィーレイはフレンズだよ。マジックシューズだ!」と言ったとか。この靴は爆発的に売れたようで、雑誌『岩と雪 №100』を読むと、当時のクライマーたちの驚きとフィーバーぶりが伝わってくる。フリークライミング(当時は「ハードフリー」と呼んでいた。)の歴史は、このシューズの登場によって始まったと言ってもいいのではないでしょうか。
それにしても、以前に昔の雑誌で、平山裕示だったか檜谷清だったかが、ブカブカのフィーレで5.12とかを登っている写真を見たことがありますが、う~ん、凄すぎですねぇ。上手い人は、何を履いても上手い!そしてまた、何を履いても、ヘボはヘボ・・・・・(T_T)。
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