「マット」と言っても、ボルダーマットのことではありません。今回はテントマットについて。
快適なテント生活を送るためには、マットは重要なアイテムだ。山では、いかにしてその日の疲れを取るかによって、その後の行動が大きく左右されるから。昔、“親方”と呼ばれる先輩(ヒマラヤニスト)に、「どんなに疲れていても、時間をかけてでも丁寧に整地をして、テントはきちんと建てるべし。そうすれば、結局は一晩ゆっくりと体を休められるんだから。」と教えられた。マットの前に、まずはこっちのが大事でしょ。まぁ、それは置いといて…。
雪山でも、まだせいぜい厳冬期の雪稜バリエーションルート(もちろん国内ですが…)ぐらいまでしか行ったことはありませんが、“軽量・コンパクト・快適・耐久性”を考えると、現在ベストだと思われるのは、銀マットとサーマレスト(Therm-a-Rest)のコンビかな、と。
サーマレストは、カスケードデザイン(っていうメーカー名だったような。現在はサーマレスト社?)の自動膨張式エアーマットと呼ばれるもの(“自動膨張式”とは言っても、8割がたは自分で空気を吹き込まなければならない…)で、「プロライト」というモデルの、大きさはスモール(半身用)。←(ここ重要!軽量化・コンパクト化のため)横になると当然足がはみ出してしまいますが、その部分にはザックを敷いて補って使っています。
エアーマットと言えば、学生の頃はキャラバンマット(緑とオレンジ色のあれ、知ってる?)しか無かったような気がする。あれは…、ね。重いうえによくパンクしたものです。
銀マットは、こだわりの「さかいやオリジナル製キャンピングマット」。いろいろと使ってみたけど、これが一番イイ!下の画像は、「山と渓谷1981年6月号」に載った銀マットの初期の広告です。いまや100均ショップでも見かけるくらいにありふれた存在の銀マット。元々はニュートップ社「キャンプマット」が初めての商品のようで、エバニューのホームページを見ると、1978年発売(1990年頃にニュートップが廃業した後にエバニューが引き継いだのか?)になっています。現在では銀マットの無い冬山でのテント生活は考えられませんが、昔はレジャーシートとかを使っていたんでしょうか?
35年前のカタログ誌「登山用具百科」山と渓谷別冊(1979年/山と渓谷社)を調べると、サーマレスト(当時すでにあったんですねぇ。驚きです。)の51×183㎜サイズで18000円。同等のサイズのもので、キャラバンマットが5500円。銀マは1000円になってます。現在はサーマレストが12000円ほどなので、当時としてはかなり高価であり、ほとんど一般的じゃなかったと思われます。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。