『デッドマン』…、名前の由来はよく知りませんが、もしかして“死人”?。(どなたかご存知でしたら教えてください。)
積雪期の登攀では必需のスノーアンカーのひとつで、ブッシュや岩角などからの確保支点が取れない雪稜やルンゼ内の軟雪では強い支持力があります。とくにスタンディング・アックスビレイと併用すれば、ほぼ完璧です。スノーアンカーとしては『スノーバー』のほうが有名ですが、かなりの堅雪でない限り抜けやすく、実際に使用したことは一度もない。日本の雪稜ではデッドマンのほうが圧倒的に有効です。槍の北鎌尾根、前穂北尾根、不帰1尾根、剱の八ツ峰主稜…、いろんな場所でガッチリとビレイしてもらった心強いギアです。写真は、DMM社のデッドマン(三代目です)。もっともよく使ったのはブラックダイヤモンド(BD)社のデッドマン。DMMのものと比べると一回り小ぶりなので、軽量化を図りたアルパインでは使い勝手がとてもイイ。大きすぎず、小さすぎずと丁度いい絶妙な大きさなのでお薦めです。
ちなみに、BDとDMMのデッドマンのどちらが効きがいいのか?昔、雪山講習会で比べたことがあります。使い慣れたBDのデッドマンに自信はあったのですが、引けば引くほど明らかにグイグイと潜っていくDMMのデッドマンには驚いたものです。そのあと速攻で買いに走ったのは言うまでもありません(*_*)。あれは、ギアの問題ではなくて、使う側の技量の問題だったのだろうか?はたまたユージマジックだったのでしょうか?…。
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