雪山、とくに冬壁や雪稜などアルパインクライミングで使う手袋は消耗が激しい。よほど頑丈なものを選ぶか、予備の手袋を持っていかないと凍傷になってしまう危険があります。とは言ってもなかなか良い手袋はないもので、いろいろなメーカーのものを試してみましたが、高価・安価に関係なくほとんどが1~3回の山行で指先が破れて穴が開いてしまった。そんな中でも学生時代から長い間(何度か買い換えてはいますが)ずっと使っていた「ハンガロン」っていうハンガリー製の手袋は懐かしい。舶来品のわりにはなぜかとても安価だったし、わりと頑丈だったので重宝した。ただ、未脱脂の毛糸で編まれていたせいか、1度洗うと凄く(ハンパではない!)縮んでしまうのが難点。いまでもファンが多いようですが、いつの間にか店先からは姿を消してしまった。(スミマセン、画像もこういうのしかありません。)
で、今のお気に入りはシャルレ(charlet moser)の手袋。なんせ、これまで使ってみた中でも最強の造りで、破れない・縮まない・暖かい。数年前に、たまたま寄った「津田沼のヨシキスポーツ」で特売していたのを買ったものです。おそらく、シャルレ・モザーがペツルに買収された際に、在庫一掃品として売りに出されていたものだと思うのですが、せっかく予備に3組もまとめ買いをしたのに、まったく破れないという逸品であります。でも、こいつもシャルレ・ペツルになったらラインナップから外されて販売されなくなってしまいました。残念。
蛇足ですが、アルパインで使う手袋としては、[薄手のもの+厚手のもの+ゴアテックスのオーバー手袋(中綿無し、保温性の良い3本指)]のコンビがいい。そして、それぞれにゴムの輪を縫い付けておくと便利です。ゴアテックスのシェルとインナーが一体化した3ヤードシステムグローブというものもあるけど、冬期クライミングには不向きですぞぃ。
剱岳八ツ峰主稜にて
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