山の歌は 僕らのうた。
自然の中で 自然とでてくる 岳人の歌。
風雪にたたかれ 岩にしがみつくときや、
暑く長い夏の道 重荷にあえぐときに心の中で叫ぶうた。
春の風に吹かれながら 残雪を踏むときや、
色どりあざやかな紅葉のジュータンを歩くときに思わず口づさむうた。
そして… ちょっぴりお酒が入れば、自然と手が鳴り 祭りが始まる。
山の歌は、山の仲間の 誰もが知ってる祭りうた。
カラオケがなくても手拍子があるサ。
少しくらい音程がハズレても気にしない。
山の歌は 希望のうた。
明日、また歩き出すための 応援歌なのです。
『山の歌集』 も昔は山の装備品でした。卒業していく憧れの先輩に頂いた歌集をずっと大切にしていたはずなのですが、最近引越しの際に失くしてしまったようで、写真のものは名著(?)『岳人になるための本』に付録としてつけた自作の歌集です。
最近はまったく歌う機会がなくなってしまい 寂しいかぎりですが、学生時代はトレーニング中に合宿中に、山や校内や山荘や集結地や駅(!)で皆でよく歌ったものです。何10年にも渡って先輩から後輩へと口伝えで歌い継がれていたものだから、もう何が“正調”だかわからないほど 各大学ごとに少しずつ歌詞やメロディーが違っていた。音痴な先輩がいると大変で、微妙に音程がズレた歌がそのまま後輩に伝わっていってしまったりするのも、また面白いところです。たまに鹿沢山荘を訪れた古いOBが「最近の学生は歌を知らんなぁ。」と嘆いていましたが、あれからさらに25年たって、今の現役部員にはいったいどれだけの山の歌が伝わっているのか?また、ちゃんと伝わっているのか?これも興味あるところです。
うるわしき山河 輝く雲のはて 遥かな想いに 心結びて
ひた翔け渡れ 汝が故郷 我ら名負ひし ワンダーフォーゲル
雲とゆけ遥かに 若人のくに 永遠なる自由の 光讃えて
鍛え養え 明日への力 我ら謳わん 緑の旅人 ----------『旅鳥』より
「山恋」「旅鳥」「北岳の歌」「おいらの恋」「ナタ目」「山の子の歌」「ライダースインザスカイ」「山と川」「ザック付けの唄」「惜別の唄」「おいらワンゲル」「今日は野を越え」「穂高よ さらば」「他国の風」「民衆の唄」「夏の山で」「わが大地の詩」……そうそう「ゴハンの歌」なんてのもあったし、「黒竜江」「蒙古放浪の歌」「狼の歌」からなる大陸三部作っていうのもありました。
いつの間にか歌集を見なくても歌えるほど、大声あげてよく歌っていた。写真は、鹿沢山荘のグラウンドのキャンプファイヤーの前で、「千曲錦」を飲んで酔っ払って『中大節』だか『応援歌』を歌っているワシです。ハチマキをして歌い踊り狂っております。また皆で歌いたいなぁ。---------------- 何もかもが懐かしい…。あぁ…、それが青春!
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