雪山シーズンなので雪山用のギアをもう1つ。
山の道具は、名品とか定番商品とか呼ばれているものでも、突然、なんらかの理由で製造中止になったり、大幅なモデルチェンジをしてしまうことが多い。これもそのひとつ。現行モデルではありませんが、名品です。
ブラックダイヤモンドの前身である「シュイナード」時代から永く愛されていたモデルだが、残念ながら10年ほど前に製造中止になってしまいました。軽量・コンパクトで携帯しやすいし、とにかく頑丈な点も群を抜いていてすばらしい。当時の雑誌の紹介には、“シュイナード・ショベル カラビナと同素材のハイスペックなブレードを持つショベル561g、9400円。コンクリートをくだく強度を持つ。(柄とスコップが別売り可。ピッケルにも装着可能。)”とか、“シュイナードのカラビナにも使用されている7075-T6アルミニウムという非常に強い材質を用いた軽量ショベルで、衝撃にも強い。デッドマンにも応用できる。”とある。アメリカ陸軍も採用していたそうである。
現在持っているものは2代目(初代は誰か若い衆にあげたんだっけかな?)。たまたま売れ残っていた後期モデルを荻窪の「マウント・フレンド」でゲットしたものです。ちなみに、この「フレンド」というのは不思議な店で、一昔前の思わぬお宝ギアにめぐり合うことも多い。最初期のキャメロットなども、普通にまだ売っていたりする。(もちろん、最新のギアの品揃えも豊富ですよ。)「さかいや」みたいに大型化してしまい、もう昔の面影が残っていない店が多いなか、「フレンド」だけは昔からほとんど雰囲気が変わっていないところが実にイイのだ。あの、山小屋のように雑然としていて、天井まで山の道具が積んであって、なんか宝探しみたいにワクワクするような感じ…。昔の山道具屋さんは皆そうだったなぁ。
しかし、なによりも不思議なことは、「フレンド」のご主人の見た目が25年も前と全く変わっていないという点ですが…。
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